TATAMO! ブログ blog

2010.01.20厚さの調整・決着

園田@熊本です。

昨日、厚さの調整が済みました。
ギリギリに織るってどこまでなんだろう?と思っていた矢先に
デザイナーさんから挑戦してみて下さいと言われ、納得いくまで取り組ませていただきました。
方法としては糸が切れるか、い草が切れるかまで圧をかけ、そこから薄くしていく手順。
品種は「夕凪」と新品種「ひのはるか」で取り組みました。

まず「ひのはるか」は若干細く、実入りが少ないために思いっきり圧をかけることができました。
しかし、一本一本が軽いために重量が乗っからずコシがでにくかったです。

「ひのはるか」の調整が済んだ後、その状態のままで「夕凪」を試したところ糸が切れる切れる。
ブツブツ切れまくりです。
これは「夕凪」の特性が一本一本ゴツイい草だからです。

通常の畳表は細い綿糸でも切れることは滅多にないのに
今回は太綿でも切れてしまうのですから、よほどの圧力だったのでしょう。
そこから徐々に軽くしていき、ギリギリのラインで止め。

重量を計ったところ「ひのはるか」も「夕凪」も1.1キロ以上1.2キロ以下、といったところです。
おそらく織機に1.2キロ以上の圧がかかると糸が切れてしまうのでしょう。

これを生産ラインに乗せる時はもう少し薄くしなければならないかもしれませんが、とりあえずの決着です。

厚さの調整・ひのはるか&夕凪

右が「夕凪」
左が「ひのはるか」

「夕凪」はコシがありますが、い草の本数は少なく
「ひのはるか」はい草の本数を多く入れ、「夕凪」に負けないようにしてあります。

色の差異があるのは「夕凪」が一年前の古いい草だからです。
どちらもそんなに変わらない仕上がりとなりました。

これにて厚さの調整は終了です。