2011.06.23松本経済新聞に掲載されました。
【記事転載】
ロール状の畳を被災地へ 松本の畳店が取り組み、作業ボランティア募集
(2011年06月21日)
松本・島立にある「百瀬畳店」(松本市島立、TEL 0263-47-0697)が畳表にクッション材を貼ったロール状の畳「TATAMO!roll(タタモロール)」を考案、東日本大震災の被災地に送る活動を行っている。
同品は、幅66センチ、長さ180センチ、厚さ6ミリで重さは約800グラム。クルクルと巻くことが可能で、自由に持ち運ぶことができる。
同社の百瀬和幸社長は2009年からイグサ農家やデザイナーとともに「TATAMO!プロジェクト」をスタート。畳のサイズに満たない短いイグサを有効利用した商品などを開発している。震災後、「畳屋が何かできることはないだろうか」と考え、避難所でも使えて、移動するときにも気軽に持ち運べるような畳として同品を考案した。熊本県のイグサ農家で畳表を編み、それを同店へ。同店でカットして切り口をかがった後、クッション材を貼り合わせる。その後、山形県の畳店へ送り、縁を縫い付けて避難所へ送る予定。5月に入ってから60枚ほどを送り、現在、被災地へ受け渡す手続きを行っているところだという。
4月下旬から活動を開始。ブログやツイッターを通じてボランティアの募集も行ってきた。17日には、松本市在住の高橋修子さんが加わり、社員の吉澤さんに教わりながら作業を進めた。大きなくぎで畳表とクッション材を留め、工具を使って接着剤を吹き付けて貼り合わせる。「作業は難しくないし、(教えてくれる)先生がいいから」と高橋さん。「現地まで行くのは難しいが、何かできればと思い参加した。少しでも被災地の人に喜んでもらえれば」と話す。
今後もボランティアを募りながら、さらに東京などでも支援を呼び掛けていくという。「長く支援ができるような仕組みにしていきたい」と百瀬社長。「大事なのは心。物は媒体で、届けるのは心だと思っている。多くの人の気持ちを届けることができれば」とも。
【転載終わり】