TATAMO!ブログ |アーカイブ|2011年10月
2011.10.23イグサ・サロン構想
イグサ栽培農家さんは本当に忙しい。
イグサの他にお米、野菜など栽培しながら、空いた時間にイグサを畳表に織り上げます。
楽しければ長時間の労働もあまり苦にならないと思いますがw
それにしても、よく働きます!
TATAMO!でも何かお手伝いできないか、と常々考えていますが、
そのひとつに『イグサ・サロン構想』がありますw
農家さんの近くにTATAMO!の工房をつくります。
そこに農家さんたちが畳には使えない短いイグサを持ち寄ります。
農家さんたちはそこで道草を食うのですww
農家さんにとって多くの仲間が集まる場、
楽しく畳を織り、作る場、
全国から畳ファンが集まる場、
それがイグサ・サロン構想です!w
普通の畳は個々に真剣に、TATAMO!は仲間と楽しくというように
メリハリがあると良いですね。
TATAMO!では、コアな畳ファンがイグサ栽培農家さん直伝で
自分の部屋の畳を自分で織ったり、自分で作ったりできたらとても楽しいと思います。
まだまだ個人的な空想のレベルですが、カタチにできるようがんばりまーす!
2011.10.15もうひとりの職人
2011.10.11イグサに敬意を払うとは
日本国内で栽培されるイグサが激減しています。
畳に使われているイグサの8割以上が外国産になってしまいました。
畳職人としては、やはり品質が良い国産のイグサを使いたいところです。
イグサは水や栽培方法で品質がかなり違います。
それが畳の肌触りや香り、耐久性に現れます。
一方、イグサに代わりビニールの畳が多くなってきました。
多くの畳屋さんも好んで使っています。
ですが、これも国産のイグサを減らす要因になっています。
私はこのビニールの畳の方が大きな問題だと思っています。
それは畳の価値観を変えてしまう恐れがあるからです。
ビニールの畳が多くなると、もはや畳を自然素材と言えなくなってしまいます。
畳の香りやサラッとした肌触りを畳の良さと言えなくなります。
新しい畳の定義を創らなくてはなりません。
新素材を手に入れると失うものも多くあるのです。
せめて使う前に「本当はこんなの畳じゃないよな」と
心の中で線を引いて欲しいものです。
それが畳職人としてイグサに敬意を払うことだと思います。