TATAMO!ブログ |アーカイブ|2011年11月

2011.11.24イグサ栽培の特殊性

畳の原料であるイグサはどこでも栽培できるわけではありません。
豊富な水と温暖で蒸し蒸しする気候が不可欠です。
国内のイグサ栽培の9割以上を占める熊本県八代地方は
イグサ栽培にとても適した地です。

かし近年、イグサ栽培農家の軒数は633軒と激減しています

20年で1/8になってしまいました。
畳の減少や中国産イグサの輸入などいろいろ理由はありますが、
それにしても急激に減ってしまいました。

500軒を切ってしまうと産業として成り立たなくなってしまいそうです。
イグサ栽培には専用の機械、設備が必要ですが、それが製造中止になってしまいます。
すでに製造中止になっているものもあります。
また、イグサを栽培する農家さんがご自身でそのイグサを使って畳表に織り上げます。
これ以上減少すると、その織り加工に付随する業者も撤退を余儀なくされてしまいます。
そうなると農家さんはイグサを作りたくても作れなくなってしまいます。

野菜とかでしたら、ある程度、自分たちで何を栽培するか自由度はあると思いますが、
イグサはある一定の規模がないと、自分たちだけでは続けられない構造になっているのです。
農業と加工業を同時にこなすイグサ栽培にはそんな特殊性があります。

ここで踏ん張らないと、日本の畳は終わってしまいます。
どうすれば良いのかは、もうわかっています。
少数になったら力を合わせるしかないのです!

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2011.11.20ぼくらの時代の畳をつくろう!

畳には長い歴史があります。
それ故、畳は日本の伝統、文化と言われます。

どんな伝統、文化も時代と共に変わります。
ぼくらの時代の畳をつくらなくてはなりませんw

どんな畳がこれからの時代に求められるのでしょうか?
私は、それは今までの畳の良さ、技術を内包した畳だと思っています。

和室の畳は一枚一枚大きさが違います。
すべてオーダーメイドでつくります。
畳屋さんが部屋の大きさを採寸し、熟練した技術で製作し、敷き込み、納品します。

そうした一連の技術を畳そのものに内包できないか、いつも考えていますw
過去を内包し、現在の環境に適応していくことが進化だとすると
畳の進化も同じです。

さあ、ぼくらの時代の畳をつくろう!

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